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<解説>
長編ドキュメンタリー映像シリーズ「届かぬ声―パレスチナの占領と民衆―」は、1993年以降、土井監督が17年間に渡って撮影した数百時間に及ぶ映像をもとに構成されています。
『沈黙を破る』は、本シリーズの4部作の第4部に当たる作品です。
第1部 『ガザ―「和平合意」はなぜ崩壊したのか―』
1993 年の「和平合意」が、パレスチナ人住民の真の平和につながらなかった現実とその原因を、ガザ地区最大の難民キャンプ・ジャバリアに住むある家族の6年間の生活を通して描く。2008年末の空爆後の「ガザ」最新映像も追加収録。
第2部 『侵蝕―イスラエル化されるパレスチナ―』
家屋を破壊され居住権を奪われるエルサレムのパレスチナ人住民たち、“分離壁”によって土地と資源を侵蝕され、国家建設の基盤を失っていく人びとの現実とその苦悩を描いている。
第3部 『2つの“平和”―自爆と対話―』
自爆攻撃に走ったパレスチナ人青年の遺族の証言、自爆テロの犠牲となった少女の両親や、生還した女性兵士と家族の「平和」観を通して、対話を試みるイスラエル人・パレスチナ人双方の
“平和観の断層”を描く。
これらの作では、“占領”の実態が描かれ、“占領する側”であるイスラエルの若者たちや社会にどんな影響を及ぼしていくのかを描いたのが、本編『沈黙を破る』です。 |
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