月あかりの下で ある定時制高校の記憶

かつて学校で夢をつぶされた彼らが、
再びその夢を語ることができた場所・・・
それは<学校>だった―
2010/ドキュメンタリー/115分/DV-CAM/4:3/日本


<ストーリー>
夜間定時制高校―
そこはいま働く若者たちの学びの場、そして小・中学校で不登校、高校を中退した若者たちの再出発の場となっています。

映画の舞台は、1学年1クラス、全校生徒120人足らずの埼玉県立浦和商業高校定時制のあるクラス。
派手なメイクで身を固め教師に暴言を吐く生徒、家庭内暴力が原因で登校できなくなった生徒、

明るい笑顔が魅力のある生徒は自傷行為を繰り返し・・・
彼らのやわらかな心は、家庭や社会の歪みに傷ついていました。
そんな若者たちが、大家族のような〈学校=居場所〉の中で悩み、ぶつかり、支えあい過ごした日々と、その先に見えた希望。

2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、テレビ放映を経て、ここにドキュメンタリー映画として誕生しました。

人との絆が、人を育てる。
いまを悩み、懸命に生きるすべての人へ、この作品を捧げます。

     
<定時制高校を知っていますか>
様々な事情で全日制の高等学校に進めない青少年に対し、教育を受ける機会を与えるため1948年に誕生しました。
近年では、不登校生徒の増加や不況などから、入学希望者が増加する一方、社会環境の変化などを理由に、単位制等への統廃合が進められ、減少傾向にあります。
(映画の舞台、浦和商業定時制課程も2008年3月に閉校となりました。)

※参考情報
<東京都内の定時制高校/生徒数と学校数>
●生徒数(2009年5月統計)130827名(島しょ含)
●学校数(2010年4月現在)53+2(島しょ)
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