あの時、父は36歳。母は31歳。
一瞬にしてこの世を去った洋子ちゃん10歳、
文子ちゃん9歳、昭治くん7歳、邦洋ちゃん3歳。
あの日から60年。私たちは忘れない愛しい我が子のこと。
戦の後に生き残った私たちは、悲しみを抱きしめて、生きています。 |
2005年/日本/100分/ドキュメンタリー/カラー/
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脚本・監督 林雅行
製作 クリエイティブ21 |
ナレーション 松浦圭子 |
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<ストーリー>
1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下された。一瞬にして7万人以上の命が奪われた。
蔵満さん一家は爆心地からわずか100メートルの所に住んでいた。父、良雄さんは海軍の見張り所へ。
運命の時。母、モタエさんは疎開の手続きへ出かけていて、家には、4人の子どもたちが留守番をしていた…。子どもたちは骨すら残らなかった。
我が子を失った衝撃に、母は生きる屍に。しかし、亡き娘のゆかりの市松人形に再会することで、生きる力を取り戻した。以来、2人は、子どもたちの面影を求めて、人形を集め続けた。
警察官として、蔵満さんは、島原、佐世保、壱岐の島を転々とする。芸達者な父、良雄さんは、芝居をしたり、子ども向けの紙芝居をした。警察官を途中で辞め、上京。役者を志す。
戦後50年、人形は50体以上になった。
97年に蔵満さん夫婦の話が芝居になった。その喜びもつかの間、良雄さんは病に倒れ、他界する。
その後、残された人形たちは、原爆資料館に保管された。
核兵器の悲惨さ、当時の凄まじい状況は繰り返し語られてきた。しかし、生き残った人々がどんな想いで戦後を生きたかはあまり語られていなかった。
残された者の胸の内に迫るドキュメンタリー。
ナレーションは、NHKのアナウンサー、杉浦圭子。広島県の出身で、NHKスペシャル・テレビ放送50年特集「核の時代に生きる人間の記録〜ヒロシマ・ナガサキの映像は問いかける〜」なども担当した。
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2005年 6月25日より公開!
連日 11:00/15:40
料金 一般・大学 1500円/中高生・シニア 1000円/小学生以下 700円
前売り 1300円
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