まいまいず井戸――take I
2006.7 8分
螺旋形の宇宙と地下への歩行――gozoCinéの原点を指し示す第一作。
Program A (7/30), L (8/10), Q (8/15)
まいまいず井戸――take II
2006.7 7分
横田基地から武蔵野の古井戸へ、詩人は自らの原風景へ下りていく。
Program A (7/30), D (8/2), S (8/17)
Na entrada da casa dos fogos(花火の家の入口で)
2006.8 10分
塔は宇宙の涯を遠望する――ブラジルで出会った「蟻の家」の衝撃。
Program A (7/30), N (8/12), T (8/18)
千々に砕て――松島篇
2006.8 10分
芭蕉の句に見出した「砕」の一語が、〈9.11〉後の世界を透視する。
Program D (8/2), J (8/8), K (8/9)
プール平
2006.10 8分
水のない水底をさまよう詩人の身体を、収容所の世紀の記憶が襲う。
Program B (7/31), H (8/6), S (8/17)
エッフェル塔(黄昏)
2006.11 5分
都市と精霊の交感が官能的な「塔」の姿となって現れる一瞬の奇蹟。
Program A (7/30), T (8/18), U (8/19)
クロードの庭
2006.11 11分
パリからオルレアンへ。光の庭がヨーロッパの古層へと通じていく。
Program F (8/4), Q (8/15), T (8/18)
熊野、椰(なぎ)の葉、……
2006.12 15分
かつて中上健次を訪れた熊野で、刹那的に出現する鎮魂の「劇場」。
Program D (8/2), H (8/6), J (8/8)
Goya――予告篇、吉田喜重氏に
2007. 2 5分
敬愛する映画作家へのオマージュ、あるいはフィルム‐布地の氾濫。
Program E (8/3), H (8/6), T (8/18)
柳田さんの宝貝、カリフォルニア
2007. 2 10分
アメリカの砂漠の光景と二重写しになる「海上の道」のヴィジョン。
Program D (8/2), G (8/5), M (8/11)
光の棘(とげ)、Frank Lloyd Wright
2007. 2 13分
ライトの建築に幻視される海底の世界、そして夢の映画の輝き――。
Program D (8/2), G (8/5), M (8/11)
Strasbourg、いけぶくろ
2007. 4-5 12分
行為と視線を入れ子状に多重化するライヴ・パフォーマンスの記録。
Program E (8/3), P (8/14)
阿弥陀ヶ池、折口さん――
2007. 6 12分
折口信夫ゆかりの場所で水面を写すカメラの前に驚きの光景が――。
Program B (7/31), F (8/4), S (8/17)
鏡花フィルム I ――プロローグ
2007. 8 7分
デリダから鏡花へ。絶対的危険という形でしか未来は予告されない。
Program C (8/1), I (8/7)
鏡花フィルム II ――金沢篇
2007.8 10分
知られざる処女作「蛇くひ」を通して、鏡花がデュラスと共鳴する。
Program C (8/1), I (8/7)
鏡花フィルム III ――逗子篇
2007.8 9分
19歳の夏の記憶に導かれ、鏡花の幻想の幕が開いた場所を再訪する。
Program C (8/1), I (8/7)
鏡花フィルム IV ――三尺角、水の駅
2007.9 13分
鏡花の景色の俤から太田省吾へ渡される橋、そして目の痛み=悼み。
Program C (8/1), I (8/7)
朔太郎フィルム日記
2007.10 8分
風にはためく朔太郎の肖像を手に、利根川の水流を静かに見つめる。
Program C (8/1), O (8/13)
奄美フィルム――ミホさん追悼
2007.11 14分
色と匂いに誘われ、四半世紀の道行を経て反復される「別れの挨拶」。
Program J (8/8), N (8/12), Q (8/15)
Silver Dog――大手拓次と若林奮に
2008.6 10分
大手拓次の詩と彫刻家若林奮の彫跡が気づかせた「犬」のヴィジョン。
Program F (8/4), M (8/11), T (8/18)
月山、一番下を吹く風
2008.7 18分
森敦氏の思い出と月山参籠所に籠って読んだ「奥の細道」の風、……
Program B (7/31), K (8/9), T (8/18)
奄美フィルムII ――静かなシマのとき
2008.7 26分
島尾ミホ追悼の旅の8カ月後。再びミホが生きた島の空気に分け入る。
Program J (8/8), Q (8/15)
芥川龍之介フィルムI ――Kappa
2008.8 19分
佃島の路地と水辺。腕時計のガラスに緑色の「河童」の出現を待つ。
Program C (8/1), M (8/11)
芥川龍之介フィルムII ――Kappa, Appendix
2008.8 10分
大川の河岸(かし)に、芥川が見ていた「みすぼらしい自然」を探す。
Program C (8/1), M (8/11)
物の音、恐山
2008.9 28分
白い浄土の霊地恐山。岩を聞き、風の言葉に耳を澄ます……。
Program B (7/31), I(8/7), Q (8/15)
Jakaranda――リオ、サンパウロ
2008.10 7分
リオの夜の街角、――倖せの一瞬と妖花ジャカランダに心を尽す。
Program L (8/10), N (8/12), T (8/18)
忍路(オショロ)――北石狩衛生センター
2008.11 19分
忍路環状列石を巡り、長編詩「石狩シーツ」、詩篇の入口に再び佇む。
Program F (8/4), H (8/6), S (8/17)
木浦(モッポ)、nakedwriting
2008.11 19分
良寛とジョン・ケージの筆跡が、木浦の夕陽を背に宝貝と共に踊り出す。
Program F (8/4), J (8/8), U (8/19)
Carnac、“間に(アントル)”
2009.3 8分
ブルターニュの巨石群は海辺にあった、……詩人はカメラに問いかける。
Program B (7/31), H (8/6), T (8/18)
Yeats Vision、アイルランド
2009.4 13分
ケルト民謡が風となって吹きわたり、……イェイツの心の芯に近づく。
Program B (7/31), I (8/7), S (8/17)
紅テントと軽いテント――唐十郎さん今福龍太さんに
2009.5 17分
紅テントとの新たな出会いとヴィジョン。「河原の思想」を呼び起す。
Program G (8/5), L (8/10)
萬(よろず)、巨人の足音 ―― Take I
2009.7 16分
画家・萬鉄五郎の代表作《裸体美人》の捩れた体と足裏に魅せられて……
Program E (8/3), P (8/14)
萬(よろず)、巨人の足音 ―― Take II
2009.8 10分
萬の深い眼に、太古の舞いの、……早池峰神楽の空気が重ねられる。
Program E (8/3), P (8/14)
萬(よろず)、巨人の足音 ―― Take III
2009.7-9 16分
《巨人の足音》のヴィジョンが宮澤賢治の銀河ステーションへ繋がる。
Program E (8/3), P (8/14)
道路(みち)の遠近を忘れたり――津田新吾さんを悼みつつ
2009.7 18分
若き編集者の死を深く悼み、訃報の翌日詩人は下北沢に向かった……
Program N (8/12), O (8/13), S (8/17)
最上川、象潟――奥の細道
2009.8 32分
肘折温泉から、最上川、そして象潟へと、芭蕉の眼とともに、……
Program K (8/9), P (8/14)
山寺フィルム――奥の細道
2009.9 19分
芭蕉が捉えた「閑さ」とは何か。「岩にしみ入る蝉の声」の音の根へ……
Program K (8/9), R (8/16)
利根(タンネ)――朔太郎の
2009.10 2分
激しく流れる利根川に、朔太郎の「利根川の河原」の淋しい心を重ねる。
Program O (8/13), S (8/17)
尾花澤フィルム――奥の細道
2009.10 6分
読み深めてきた芭蕉句の再発見。尾花澤の清風歴史資料館での驚嘆……
Program K (8/9), R (8/16)
芭蕉さん終焉――大阪
2009.11 6分
通天閣へ。芭蕉の没した大阪は半世紀前の詩人の出発点でもあった。
Program F (8/4), K (8/9), T (8/18)
赤城山――朔太郎の
2009.12 8分
薄紅色の雲流れる赤城山に、朔太郎の見ていた幻の恐ろしい山を見る。
Program O (8/13), S (8/17)
エミリーfilm 2010.4 9分
エミリー・ディキンソンの瞳ごしに、アメリカの歴史を手繰りよせる。
Program D (8/2), H (8/6), O (8/13)
八戸、蟻塚――章伍さんと
2010.5-8 20分
ICANOF「飢餓の木」展出品作。ブラジルの蟻塚が八戸に召喚される。
Program G (8/5), R (8/16)
拈花瞬目(ねんげしゅんもく)――雪雄子と
2010.8 33分
パウル・クレーの眼を媒介にして記録された舞踏家のパフォーマンス。
Program L (8/10)
The Voice of(漆)――会津にて
2010.8 20分
繭玉の光に導かれて、漆の褐色の樹液に唇を寄せるいたわりの儀式。
Program E (8/3), L (8/10), R (8/16)
村への遊撃――及川廣信
2010.9 29分
詩人・黒田喜夫に捧げられたソロダンスにカメラが間近で共振する。
Program R (8/16)
沼澤地方(朔太郎)から新潟(金時鐘)へ
2010.11 10分
金時鐘に捧げられた一篇。朔太郎と時鐘の詩作が利根川の石に震える。
Program F (8/4), O (8/13)
心中天の秋川、……
2011.1 16分
幼き娘たちの命への「たむけ」に、1987年に訪れた秋川の河原を再訪。
Program M (8/11), N (8/12), U (8/19)
Watts Towers――とうとうこうして海が亡びて行く、その歌としての貝殻の塔、……
2011.3 10分
Fukushima原子炉事故の報道が伝わるロスで、貝殻たちに宿る夢に聞く。
Program A (7/30), O (8/13), T (8/18)
Emerald Song
2011. 3 12分
〈3.11〉後のグランドキャニオンに、エメラルド色のマリリアが歌う。
Program D (8/2), I (8/7), U (8/19)
The Eyes――for Herman Merville
2011.6 7分
鯨の眼と白く輝く頭蓋骨の衝撃。ゴッホの澄んだ眼と「白鯨」が、……
Program A (7/30), E (8/3), U (8/19)
アメリカ、沼澤地方、……
2011.6 7分
アメリカの詩人の朔太郎のヴィジョンが、ウォルデンの池の上に。
Program A (7/30), D (8/2), U (8/19)
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