「追悼上映 土本典昭の世界−ドキュメンタリーの海へ−」





 予告編@youtube



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土本典昭(つちもと・のりあき)
記録映画作家。1928年岐阜県生まれ。
岩波映画制作所を経て、1963年『ある機関助士』でデビュー。『ドキュメント 路上』『パルチザン前史』などを発表ののち、1970年代以降「水俣」シリーズ17本を現在まで連作。『よみがえれカレーズ』などアフガニスタン関連作も3本を数える。
2008年6月24日逝去。
上映作品
ある機関助士

1963年/37分/16mm/カラー/岩波映画製作所
本来は国鉄当局が鉄道の安全性をPRする為に企画されたものであったが、その安全性を担う機関助士の労働の過酷さが浮き彫りにされた問題作。

ドキュメント 路上

1964年/54分/16mm/白黒/東洋シネマ
高度経済成長期、道路状況の悪化した東京のタクシー運転手の労働実態を追った作品。


上映日 : 9/7(日)18:00  9/12(金)21:00 9/16(火)15:00
留学生 チュア スイ リン

1965年/51分/16mm/白黒/藤プロダクション
国費留学生として来日したマレーシア系イギリス人留学生が、政府への抗議行動を起こした為、その身分を取り消され、除籍処分となってしまう。

海とお月さまたち


1980年/50分/35mm/カラー/日本記録映画研究所
漁師さんは潮の流れを読み、仕掛けを変える。そんな猟師さんと魚の知恵比べを、潮の満ち引きを支配する月が見守っている。


上映日 : 9/6(土)21:00  9/11(木)15:00  9/15(月)18:00
パルチザン前史

1969年/120分/16mm/白黒/小川プロダクション
活動家・滝田修の革命運動を追ったドキュメンタリー。彼の姿を通して60年代の学生運動が映し出される。撮影は大津幸四郎。


上映日 :9/6(土)18:00  9/18(木)15:00  9/19(金)21:00
水俣 −患者さんとその世界−

1971年/167分/16mm/白黒/東プロダクション
世界各国で上映され、「水俣病」を世界に知らしめることになった記録映画の記念碑的作品。第1回世界環境映画祭グランプリ他受賞多数。


上映日 :  9/6(土)15:00  9/11(木)18:00  9/19(金)15:00
水俣レポート1 実録 公調委

1973年/48分/16mm/白黒/青林舎
公害等調整委員会は、判決前に和解を済ませたい為、偽造書類まで受理していた。

わが街わが青春 −石川さゆり水俣熱唱−
(C)塩田武史
1978年/43分/16mm/カラー/青林舎・東北新社
胎児性水俣病の患者達も成人を迎えた。「大人として何が出来るか」。20歳の水俣病患者達は石川さゆりショーを企画する。


上映日 : 9/9(火)15:00  9/11(木)21:00  9/13(土)18:00
水俣一揆 −一生を問う人びと−

1973年/108分/16mm/白黒/青林舎
水俣病裁判判決の後、チッソ本社と水俣病患者との直接交渉をレポート。水俣病患者達の闘いの記録。


上映日 :  9/10(水)15:00  9/11(木)21:00  9/13(土)18:00
不知火海

1975年/153分/16mm/カラー/青林舎
有機水銀に汚染されながら、漁民を抱え続ける豊饒の海、不知火海。終わらない水俣の苦悩を描く。


上映日 :  9/7(日)15:00  9/10(水)18:00  9/19(金)18:00
水俣病 =その20年=

1976年/43分/16mm/カラー/青林舎
1956年の発見当初、奇病と恐れられ伝染病か中毒かも分からなかった水俣病。発生から裁判の終結までを解説した20年史。

水俣病−その30年−

1987年/43分/16mm/カラー/青林舎・シグロ
水俣病は忘れ去られるのか。水俣病発生から30年目を迎えた水俣の記録。


上映日 :  9/10(水)21:00  9/15(月)15:00  9/18(木)18:00
偲ぶ・中野重治 −葬儀・告別式の記録− 1978年9月8日

1979年/55分/16mm/白黒/中野重治を偲ぶ映画人有志の会
昭和に生きたプロレタリア文学作家、中野重治の葬儀・告別式を記録。知人、友人が思い出を語り、それに代表作の朗読が被さる。

原発切抜帖

1982年/45分/16mm/カラー/青林舎
原発大国へと突き進む日本の戦後史を、1945年の広島の原爆記事から新聞記事の早めくりだけで映像化した。語りは小沢昭一。


上映日 :  9/9(火)21:00  9/13(土)15:00  9/17(水)18:00
医学としての水俣病 −三部作−

医学者チームの研究と記録を当時のフィルムで辿った三部作。水俣病をわかりやすく、且つ今日に残されている課題についても言及している。
 
第一部 資料・証言篇   1974年/81分/16mm/カラー/青林舎
 
第二部 病理・病像篇   1974年/103分/16mm/カラー/青林舎
 
第三部 臨床・疫学篇   1975年/91分/16mm/カラー/青林舎


上映日 :
第一部 資料・証言篇   9/8(月)15:00  9/14(日)15:00  9/16(火)21:00
第二部 病理・病像篇   9/8(月)18:00  9/14(日)18:00  9/17(水)21:00
第三部 臨床・疫学篇   9/8(月)21:00  9/14(日)21:00  9/18(木)21:00
海盗り−下北半島・浜関根−

1984年/103分/16mm/カラー/青林舎
下北半島の関根浜を原子力船「むつ」母港化のため海を「盗ろう」とする国や県の意図と手口を克明に記録。


上映日 :  9/9(火)18:00  9/12(金)15:00  9/15(月)21:00
みなまた日記−甦る魂を訪ねて−

2004年/100分/ビデオ/カラー/映画同人シネ・アソシエ
1996年、水俣病の死者の遺影を集める間に記録した水俣の人びと、魚、海、四季に自らの心象を重ねた作品。遺作。



上映日 :  9/7(日)21:00  9/12(金)18:00  9/17(水)15:00

     
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